ペルーの世界遺産
【マチュピチュ歴史保護区】
<<世界遺産データ>>
遺跡名:マチュピチュ歴史保護区
英表記:Historic Sanctuary of Machu Picchu
登録年:1983年/1997年
分 類 :複合遺産
(自然遺産であるとともに文化遺産でもある)
<<遺跡について>>
ウルバンバ渓谷を見下ろす山の上に忽然と姿を現すマチュピチュ。
標高2300メートルの急峻な山の上に作られたマチュピチュは“空中都市”とも呼ばれ、雲や霧に覆われることも多く、神秘的な雰囲気をたたえた遺跡です。
いつ誰が何のためにこのような場所に作ったのか?いろいろな仮説が立てられてはいますが、どれも確証はなく、いまだにはっきりとは分かっていません。
・宗教施設説/神殿説
初期の発掘調査で出てきた人骨は女性のものばかりだったことから、巫女だけが住む神殿都市だったのではないかと考えられていました。
・要塞説
その後、男性の人骨も見つかり、男女比は平均的だったことが分かりました。
スペイン支配から逃れ、インカ帝国を立て直すための拠点だったのではないか。あるいはアマゾンに住む部族の襲来を防ぐための要塞だったのではないか、ともいわれています。
・農業試験場説
斜面の段々畑の土を調べたところ、それぞれ質が異なっていることが分かりました。更に調べるとペルー各地の土が運ばれていたことが分かったのです。どこの土がどの作物に向いているかなどを調べていたのではないかとも考えられるようにもなりました。
その他にも、黄金細工職人が集まっていたとの説や、沿岸部と山岳部を中継する交易都市だったとの説などもあります。
しかし、インカ帝国の時代に築かれたことは確かであるものの、インカ帝国が文字を持たない文明であったことも謎の解明を妨げています。
わからないところがまたミステリアスで人を惹きつけてやまない理由の一つなのでしょう。
ところで「マチュピチュ」とは「古い山」を意味するケチュア語。遺跡の向こう側に見える山は「ワイナピチュ」、同じくケチュア語で「若い山」を意味しています。
日帰りツアーではマチュピチュの中を2〜3時間散策して帰るだけですが、一泊ツアーでは、夜明け前にワイナピチュに登り、マチュピチュでご来光を拝むこともできます。ただ、見ての通り、ワイナピチュは非常に勾配のきつい山です。しかもそこを夜明け前の暗い中で登るわけですから、少々の危険も覚悟しなければなりません。(実際に毎年数名の死者が出ているとのこと。)
マチュピチュでは遺跡にばかり目がいきがちですが、周囲には熱帯林が迫り、自然も豊かです。麓に足を踏み入れれば、そこは野生のランなどの植物の宝庫でもあり、騒がしい歓声を上げながら群れ飛ぶインコが頭上を舞います。
マチュピチュを散策するとき、ちょっと気をつけてみてください。ウルバンバ渓谷を見下ろすとき、耳を澄ませてみてください。積み上げられた石の隙間に小さいけれど青や赤のかわいらしい花を見つけたり、遥か眼下の緑の中からインコたちの歓声が聞こえたり、遺跡の石の上で日光浴をするトカゲたちと目が合ったりもするでしょう。
<<観光のポイント>>
主神殿
太陽の神殿
3つの窓の神殿
コンドルの神殿
インティワタナ(日時計)
水汲み場
聖なる広場
・・・など
<<行き方>>
・クスコより列車3〜4時間+バス20分/徒歩1時間?
・クスコより車/列車+インカ道トレッキング3泊4日
マチュピチュへは一般的にビスタドームという観光列車を利用します。天井部分までガラス張りになったビスタドームで、車窓に広がる風景を楽しみながらマチュピチュへと向かいましょう。クラスにもよりますが、飲み物や軽食のサービスがあります。
基本的にこの列車は午前中にクスコを出発していくので、クスコか、ユカイやピサックに前日には入っている必要があります。(クスコよりもユカイやピサックの標高は低く、高山病予防のためにそちらの宿泊を選ぶツアーも増えてきました)
サン・ペドロ駅(クスコ)もしくは一つ先のオリャンタイタンボ駅(ユカイ/ピサック)から、マチュピチュ村のアグアス・カリエンテス駅までは約3〜4時間の列車の旅。バスに乗り換え、さらにその先へ。いろは坂のようなつづれ折りになった山道“ハイラム・ビンガム・ロード”を20分ほどかけて登っていきます。バスを降りて、階段を上がればマチュピチュです。
・クスコ駅を出発した列車は軒先をかすめるようにして町なかを抜けると、いきなり山越え。スイッチバックという方式で、列車は前進・後退を繰り返しながら徐々に高度を上げていきます。だんだんとクスコの町並みが広がっていくのはなかなか面白い見物です。
・やがて線路と平行に走る道、そこを歩く大きなリュックを背負った観光客が目につくようになるでしょう。彼らはインカ道をたどってマチュピチュを目指しています。
◇インカ道トレッキング
クスコから車でトレッキングの起点まで行くか、アグアス・カリエンテスの手前の駅で下車し、テント泊しながらマチュピチュを目指すことも可能です。途中でいくつもの遺跡を見ることができます。
3泊4日のインカ道トレッキングコース、1泊2日のマチュピチュ周辺をトレッキングするコースなどがあります。
◇ハイラム・ビンガム・ロード・トレッキング
バスを使わずに、歩いて登ることも可能です。西洋人観光客が歩いているのを見かけますが、バスが来るたびに砂煙を浴びながらの登山は、体力的にもかなりきついと思います。途中でバスに乗せてもらうこともできませんので、覚悟して登りましょう。(全行程をバスの通る道路をたどるわけではありません。サヨナラボーイが駆け下りる小道を登ります。)
※インカ道トレッキングについて
近年、インカ道のトレッキングには入山管理局の許可取得が必要となりました。1日あたりの入山人数に制限もあります。
これにより、個人で勝手にインカ道を歩くことが出来なくなり、ツアーに参加するしかなくなっています。
更に年々、規制は厳しくなってなっていますので、時期にもよりますが1ヶ月前にはお問合せ・ご予約頂くことをお勧めします。(現地で申し込めるとの情報も出回っていますが、希望の日に参加できるとは限りません。)
<<マチュピチュの雑学>>
・発見者、名前の由来
1911年にアメリカのエール大学で考古学教授をしていたハイラム・ビンガム(Hiram Bingham)によって発見された。
発見時に地元民にこの遺跡の名前を聞いたところ、地元民は山の名前を聞かれたと思って「マチュピチュ」と言ったのだが、そうとは知らずに遺跡の名前はマチュピチュとなってしまった。ちなみに遺跡が何のために作られたのかが分からないのと同様に、当時この遺跡が何と呼ばれていたのかも分かっていない。
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