医療秘書技能検定
資格概要 医療秘書技能検定(いりょうひしょぎのうけんてい)は、日本の医療現場の事務職員に必要な能力を測る試験である。医療機関の組織運営に関することから、医学的知識、レセプト作成といった総合的な能力を試している点で、医療事務系の検定の中では特筆すべきことである。 主催者は医療秘書教育全国協議会で、この団体には2004年現在142の専門学校各種学校並びに短期大学が加盟している。 ハローワークの医療事務の求人欄に採用の条件としてこの資格の取得を挙げている医療機関も(数はわずかだが)存在する。 なお、受験者の能力に合わせて1級、準1級、2級、3級の4つの段階が存在する。
資格を発揮する職種 医療機関の窓口会計など
受験資格 誰でも受験できます。
出題範囲 3級
程度

領域

内容
医療秘書として、 それぞれの領域について基礎的知識と技能をもち、一般的な業務を遂行することができる。 l

 1.医療秘書実務









 2.医療機関の組織・運営、
  医療関連法規
(1) 医療秘書として、初歩的な仕事について、指示されたことを確実に実行することができる。
(2) 機密保持の重要性について、理解している。
(3) 医療秘書の機能と役割を理解し、マナーや接遇の基礎を心得ている。
(4) 受付業務に関する知識があり、基礎的応対ができる。
-------------------------------
(1) 医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、 役割、社会的使命について、基礎的な知識がある。
(2) 医療機関の業務に関連のある、社会保障制度及び公的介護保険制度についての基礎的な知識がある。
(3) 医療法に定める基礎的知識をもち、関係諸帳票等の記録についての知識がある。
(4) 医療機関の業務に関係のある重要な諸制度及びその用語に関する基礎的な知識があり、諸届、諸報告、手続事務を指示に基づいて行うことができる。
(5) 医療費に関する患者の負担等について基礎的知識がある。
II 医学的基礎知識、医療
   関連知識
(1) 人体の解剖・生理の基礎的知識があり、名称等を正しく書くことができる。
(2) 頻度の高い疾病等について、主な原因、症状及び診療について理解することができる。
(3) 検査及び画像診断の名称と、主な項目を正しく理解することができる。
(4) 検査項目と傷病又は臓器とを、関連づけて考えることができる。
(5) 看護業務の内容について概略を知っている。
(6) 患者の状況に応じての心理傾向を理解することができる。
III 医療事務
(1) 医療保険制度のあらまし及び診療報酬の請求から支払いまでの基礎的なシステムについて知っている。
(2) 被保険者証その他の受診資格証から、正しくカルテ及びレセプ トに必要な事項を転記することができる。
(3) 保険等の種別と患者負担金について、正しい知識をもっている。
(4) 平均的な外来診療例から、レセプトを作成することができる。
(5) 開始時刻や年齢による加算等、基礎的な加算が正しくできる。
(6) 初診料算定の適否、投薬料及び注射料等の薬剤料算定誤り、頻度の高い包括検査等の基本的な部分の算定誤り等を、レセプト点検で発見し、修正することができる。


2級
程度

領域

内容
医療秘書として、 それぞれの領域について一般的な知識と技能をもち、やや複雑 な業務を遂行することができる。 I

 1.医療秘書実務












 2.医療機関の組織・運営、
  医療関連法規
(1) 医療秘書の機能と役割をよく理解し、指示されたことを確実に実行する能力があり、状況に応じた判断力、行動力がある。
(2) 医療秘書としてコミュニケーション技法と、プレゼンテーショ ンの知識を有している。
(3) 医療秘書の機能としての定型的業務はもちろんのこと、やや複雑な業務を遂行する能力がある。
(4) 文献や資料の収集及び整理を的確に行うことができる。
-------------------------------
(1) 医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、 理論、役割及び社会的使命を十分知っている。
(2) 医療評価に関する基礎的な理論をわきまえ、一般的な医事統計についての知識がある。
(3) 医療機関に関連する各法規の内容をよく理解し、その基準を知り、適切に応用することができる。
(4) 主要な社会保障制度についての概括的な知識があり、公的介護保険制度についての知識がある。
(5) 病院管理に関する具体的な記述を読み、その要点を示すことができるとともに、関連する用語についての正しい知識がある。
II 医学的基礎知識、医療
   関連知識
(1) 主な器官、臓器及び組織等についての位置と機能の解剖・生理の知識がある。
(2) 頻度の高い疾病等について、主な原因、症状及び診療について の知識があり、検査と薬理学を関連づけることができる。
(3) 検査及び画像診断と傷病又は臓器との関連について、一般的な知識がある。
(4) 検体検査の検体採収部位及び方法について、一般的な知識がある。
(5) 医学用語及び看護用語について理解することができる。

(6)

患者の心理状況を把握し、それに応じた対処ができる。
III 医療事務
(1) 開始時刻や年齢に関するやや複雑な加算が正しくでき、通達等による例示について、理解することができる。
(2) 特定疾患療養指導料等、算定対象の疾患及び算定要件についての正しい知識がある。
(3) 社会保険及び公費等の給付範囲を正しく理解し、レセプトに記入することができる。
(4) 診療報酬点数表各部の内容を有する入院事例から、レセプトを作成することができる。
(5) 初診料算定の適否、同日再診の付記事項、包括検査の算定誤り等の論理的な誤りを、レセプト点検で発見し、修正することがで きる。
(6) 算定上の告示、通知、通達を相当程度理解している。


準1級
程度

領域

内容
医療秘書として、
それぞれの領域について専門的な知識と技能をもち、やや複雑多岐な業務を遂行することができる。
I

 1.医療秘書実務













 2.医療機関の組織・運営、
  医療関連法規
(1) 医療秘書の機能と役割を深く理解し、専門的技能を持って、やや複雑な業務を、適切な判断力により遂行する能力がある。
(2) 医療機関の受付業務に関し、より質の高いサービスが提供できる知識と技能をもっている。
(3) 医療機関における医療秘書の機能と役割を理解し、非定型的業務を総合的な判断により処理できる。
(4) 医療秘書としてコミュニケーション技法とプレゼンテーション能力を有し、それを活用することができる。
-------------------------------
(1) 医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、理論、役割及び社会的使命について専門的知識がある。
(2) 一般的管理論、組織論の知識と技能を有し、医療機関に応用する専門的能力がある。
(3) 医療機関における経営管理に関する専門的知識がある。
(4) 社会保障制度と福祉及び公的介護保険に関連する各法規の内容をよく理解しその基準を知り、適切に応用することができる。
(5) 医療保険、医療保障及び公費負担医療と各種の給付に関する法規を知り、応用することができる。
II 医学的基礎知識、医療
   関連知識
(1) 人体の器官、臓器及び組織等について、解剖・生理の深い知識がある。
(2) 頻度の高い傷病について、主な原因、症状、診療及び看護についての知識がある。
(3) 検査及び画像診断と傷病又は臓器との関連について、深い知識がある。
(4) 検査と薬理学の関連について、一般的な知識がある。
(5) 医学用語についての深い知識がある。

(6)

検査機器、治療機器についての使用目的と機能についての正しい知識がある。
III 医療事務
(1) 診療報酬点数表各部の複雑多岐にわたる加算について、正しい知識があり、通達等による例示について深い理解がある。
(2) 社会保険各法及び公費負担医療各法等の療養給付全般について正しい知識があり、レセプト作成と総括表の記入ができる。
(3) 診療報酬点数表各部の内容を有する、やや複雑な入院事例から、 レセプトを作成することができる。
(4) 広い範囲の医療行為が行われている症例で、やや複雑な内容の入院レセプトを点検し、論理的な誤りを修正することができる。
(5) 診療報酬算定上の告示、通知、通達を深く理解し、適切に処理することができる。


1級
程度

領域

内容
医療秘書として、それぞれの領域について高度な知識と技能をもち、複雑多岐な業務を専門的に遂行することができる。 I

 1.医療秘書実務




















 2.医療機関の組織・運営、
  医療関連法規
(1) 医療秘書として総合的に判断し、高度な専門的技能を持って、複雑な業務を遂行し、行動する能力がある。
(2) 医療機関における医療秘書の機能と役割を熟知しており、細部にわたり上司の補佐ができ、情報処理に伴うコンピュータの知識がある。
(3) 各種届書、報告書、申請書の作成については、包括的な指示があれば、処理する能力があり、且つ、書簡文の作成、種々の書類の整理、ファイリングを目的に応じて行うことができる。
(4) 医療関連業務においてマニュアル化されていない事態に対しても、正しい応対ができ、全般的業務の必要な改善及び連絡調整を図ることができる。
(5) 上司の仕事上の日程の作成と管理について効果的に補佐することができる。
-------------------------------
(1) 医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、理論、役割及び社会的使命について高度な理論的知識がある。
(2) 病院の組織運営に関する具体的な記述を読み、その内容を理解し、その改善等について提案することができる。
(3) 必要な情報の収集と管理、経営分析等について、ある程度自主的に処理することができる。
(4) 社会保障制度全般に対する詳細な専門的知識があり、福祉及び公的介護保険に関連する各法規の内容と基準をよく理解し、適切に応用することができる。
(5) 民法や医事法の法律用語の知識があり、他の法律等に関連又は競合する場合の取扱を心得ている。
II 医学的基礎知識、医療
   関連知識
(1) 人体の解剖・生理(一部生化学)の広範な知識がある。
(2) 主な傷病について、主な原因、症状及び治療方法と看護を関連させて理解できる。
(3) 検査及び画像診断と傷病又は臓器との関連について、専門的知識がある。
(4) 患者の病態を把握し、その変化について理解することができる。
(5) 医学・医療用語について広い知識がある。

E

代表的な薬効別薬品名を知っており、適応症と関連した知識をもっている。
III 医療事務
(1) 社会保険各法及び公費負担医療各法等の療養給付内容について 正しい知識があり、すでに作成されたレセプトの内容について、 事務点検により不備を発見し、指摘することができる。
(2) 診療報酬点数表にある各医療行為のうち、広い範囲の医療行為が行われている症例で、複雑な内容のレセプトを作成することができる。
(3) 社会保険診療報酬明細書審査委員会の意義と審査方針について、理解することができる。


●合格基準(全級共通)
試験は、領域I、II、III(技能審査基準参照)それぞれに100点ずつ配点されています。
この三つの領域の正解の合計が全体で180点以上ある者のうち、それぞれの領域の正解が、60%以上の場合、合格となります。

試験日 年2回 6月中旬 11月中旬
合格率 50%程度
受験料 (3級) 2800円
(2級) 3800円
(準1級) 4500円
(1級) 5100円
書籍
問合せ先 医療秘書教育全国協議会
医療・福祉の資格