第七話 もう歌しか聞かせないッ! 後半
メリー「後半はこちらボールね」
魅魔「リードしてるほうにはキックオフ権が行きにくいみたいなんだけどねえ」
妖夢「パスです!」
小悪魔「私もパスー」
デヘタレ「ここで真打登場ってわけね」
マイ「あれ? 居たっけ?」
メリー「どうだっけ?」
小悪魔「どっちでもいいからさっさとシュートしろ」
デヘタレ「く、そんなこと言ってられるのも今のうちよ! さあ、元の名前に戻る第一歩ぉー!」
リリカ「止める……ち、高さが足りない!」
デヘタレ「浮き球なら負けないわ! 歌でもね! しーんぐぁそーんぐ!」
ルーミア「私を忘れないでほしいのかー」
魅魔「調子に乗ってるねえ」
小悪魔「はいお帰りドヘタレ」
ドヘタレ「えー!?」
魅魔「こぼれ球はもらうよー」
マイ「わー、やったねキャプテン!」
ユキ「さっすがー!」
ドヘタレ「……しくしく」
リリカ「なんか勝負とかいいからとりあえず歌おう」
メルラン「そうねー」
ルナサ「今日は厄日みたいだね……」
メリー「うわ暗っ!?」
魅魔「メインがルナサだから鬱の曲が流れてるねえ……」
マイ「てか資料見ずに言ってるけどルナサが鬱、メルランが躁、リリカが幻想だったよね?」
小悪魔「○○する程度の能力っていちいち覚えてないだよねー」
ドヘタレ「とりあえず今ならミスしても看過してもらえそう」
ジャック「それって逆に悲しいことじゃないんですかね……」
ルナサ「けど一応マジメにやっておこうかな」
ユキ「ううー……ギリギリでかわされた……」
メリー「ナイフユキが抜かれるなんて……あとは玄爺! あんただけよ!」
玄爺「今日は絶好調ですぞー! キタキタキタキター!」
ルナサ「!? 何、この音楽は!?」
ルナサ「く、気圧が下がる……」
玄爺「ほっほー! やりましたぞー! ひーらりきたきたー!」
小悪魔「素直に喜んでいいのかわからないけどとりあえずお疲れ様……」
妖夢「向こうで勝手に踊ってますしね……」
マイ「ボールがきた! いっくよー!」
ユキ「ろーんぐじゅーだす! 何度目か忘れたっ!」
リリカ「げぼっ!」
敵リリーW「(きゃっ!)」
敵GK「とどかなーい!」
マイ・ユキ「いえすっ!」
メリー「すりっぱ絶好調ねー」
魅魔「奮発した甲斐があったねえ」
マイ「テンション上がってきた」
ユキ「首振りながら何言ってるの……」
メルラン「さーって! ボールがいきなりきたわねー!」
メリー「げ」
魅魔「止めるんだっ!」
メルラン「皆遅いわよー? ひーの、ふぁんたずーむっ! この曲はいいものだっ!」
マイ「結界中でもブロックは無理かー!」
小悪魔「はー、終わりか」
ジャック「なんで結果を見る前に嘆息するんですかいつもいつも!」
ジャック「と め る !」
メリー「うーん、オマ連ではハットトリックを決められてたのにねえ……」
小悪魔「まあ、まぐれもいつまでも続かないでしょ。ほら、コーナー」
メルラン「まだ私のバトルフェイズは終了してないわよー? がちゃがちゃきゅーっとふぃぎゅあっとー!」
魅魔「ここでそれを持ってくるか!?」
マイ「混ざりすぎて何がなにやら」
玄爺「ふ……そんな軟弱な音楽ではこのキタキタ踊りは突破できませんぞ!?」
メリー「恐ろしいまでのディフェンス性能ね……まったく……」
ジャック「こっくみーんぜんいーんでー!」
メルラン「な、同じ歌をぶつけて攻撃を相殺した!?」
小悪魔「てゆか元ネタに反応できる人間はちゃんと居るのかしら……」
ジャック「玄爺さんの減衰のおかげです!」
玄爺「礼はいいですぞー。踊ってさえくだされば」
ジャック「……それは遠慮します」
リリーW「(おーばーざれいんぼー!)」
メリー「リリーも雨の日には必殺技が増えるのかしら」
妖夢「えっ、私ですか?」
魅魔「うちの連中はどうも球運びが不安でね。ついでにシュートしていくかい?」
妖夢「あ、いえ、信頼ありがとうございます。全力で行かせてもらいます!」
リリーW「(でもゴールが遠いからワンツー)」
敵妖精「な、この気迫は!?」
ルナサ「く、私の鬱の音楽が消し飛ばされる……っ!」
妖夢「はああああああ!」
敵妖精「と、止めるわ!」
カナ「ボールを置いて立ち去りなさい!」
妖夢「行きます、芸術的で強引なドリブル!」
敵妖精「げぶっ!?」
カナ「へぶっ!?」
メリー「毎度反則臭い性能ね……」
魅魔「ほら、あんたの手柄さ。最後までいっちまいな!」
妖夢「魅魔さん……では、お言葉に甘えさせていただきます!」
魅魔「さ、思いっきり行くんだ!」
妖夢「でりゃああああああああっ!」
小悪魔「まだ二試合なのにこんなに息がぴったり……いや、魅魔のそれに妖夢が惹きつけられてる?」
妖夢「狂気を瞳に、そして刃に! 力を借ります、待宵反射――衛星斬んんんんんっ!」
敵GK「く、すさまじい威力だ!」
マイ「抜けた! これなら……」
妖夢「なっ!」
小悪魔「あっ!」
マイ「あああっ!」
妖夢「く……やはり、私では師匠の剣に及ばないのでしょうか……」
メリー「妖夢……」
魅魔「く、くく、くくくくくくくくっ!」
魅魔「元気出しな? あんたは元気が取り柄なんだからさ!」
ドヘタレ「う、完璧なまでのねじこみだわ……私の出る幕が……」
妖夢「魅魔……さん」
魅魔「おっと、ありがとうとか言わないでくれよ? 私の気まぐれさ、ハッハァ!」
メリー「ほんと器がすごいわね……」
小悪魔「豪気というかおおらかというか大雑把というか……ま、カリスマはあるね」
マイ「やっぱかっこいいなぁ」
ユキ「だね……」
ルナサ「とりあえず無視はいけない。こっちの番」
マイ「無視じゃなくて、敵じゃないってことよ!」
ルナサ「なっ!?」
メルラン「姉さんがやられるなんて予想外だわ……っ!」
魅魔「ボールが来たけど、とりあえずパス」
ドヘタレ「え、私でいいのっ!?」
魅魔「そりゃ、シュートを決めてもらわないとねえ……」
ドヘタレ「よーっし! 向かうところ敵なしー! いっくわよー!」
メリー「あー、調子乗ってるわ……」
マイ「せっかくボール取ったのに無為になるなー」
小悪魔「あいつが調子に乗るとろくなことが無い」
リリカ「はい、ボールを置くか吹き飛ばされるかどっちかね」
ドヘタレ「ぎゃー!? 歩きすぎたー!?」
小悪魔「……ほら」
ドヘタレ「パスのほうがまだ高いー!」
リリカ「ファツィオーリ! ソロでもやってやらぁ!」
ドヘタレ「タックルならパス相手に無力……ぎにゃー!?」
リリカ「舐めちゃいかんよ舐めちゃ」
メリー「ある程度プレイした人はわかってると思うけど、威力が高いタックルはカットにもなるからね」
魅魔「ちなみにフランはクリティカルタックルだから、カットに回ると全然ダメになるねえ」
マイ「リリカ使わない人も、咲夜さんのミスディレの超カット力は知ってるでしょ?」
ドヘタレ「……」
ルーミア「返事がない、ただの屍のようなのかー」
小悪魔「名前がこれ以上ランクダウンしないからいじりようがないのよねー」
マイ「く、やっぱり届かない……」
メルラン「やっぱり私が主役よねー」
ジャック「げ」
魅魔「メルランへの球の集まり具合が異常だねえ!?」
メルラン「きしめえええええええええんっ!」
小悪魔「歌だけど歌じゃねえええええええ!?」
ユキ「私に減衰は期待しないでーっ!」
ジャック「だいれくとぉー!?」
メリー「はぁ……頼むわよほんと」
ジャック「とかちつくちてぇー!」
小悪魔「今度は空耳同士で相殺かー!?」
玄爺「まったく、最近の歌は品がないですなぁー! キタキタパスですぞー!」
小悪魔「それも偏見に満ちた意見ね……とりあえずトップスピンパーッス!」
ドヘタレ「ようやく、ようやくチャンスが回ってきたわー!」
ルーミア「なのかー」
ドヘタレ「とりあえず歌で負けてちゃローレライの名が泣くわ! ちんちーん!」
メリー「その歌い方は十分冒涜してると思うんだけど……」
魅魔「ま、ピー音入れれば大丈夫だろ」
マイ「いや、試合はナマだから……」
敵GK「とどかなーい!」
デヘタレ「よーっし! なんとかポイント+1よ!」
小悪魔「さっきのミスで相殺したいくらいだけどね」
敵リリーW「(めらめら)」
メリー「よくわからないけどいきなりキレたわ」
魅魔「見えてない場所で自動カットとか絡んでるだけなんだけどねえ」
敵妖精「うおおお! せめて、せめて名無しの意地を!」
リリーW「(抜かれた……)」
ルーミア「だめなのかー」
妖夢「ワンツー相手じゃ分が悪いです!」
メリー「うーん、うちの守備の脆さがよく出てるわ……」
敵妖精「わははははは! 少しはすっきりしたぞう!」
マイ「安いねアンタら……」
ルナサ「あとは私たちに任せて」
敵妖精「頼みますよー」
玄爺「ふ、ここは通さないですぞー? ひーらりひらひらひひらりらー!」
ルナサ「……あなたは歌の魔力を完全に引き出しているわけじゃない。だから――脆い」
玄爺「な、なんですとぉおおおお!?」
小悪魔「げ、あの玄爺がたった一発で……」
魅魔「このラインが抜かれたってことは、浮き球じゃないのかい!?」
ルナサ「頼んだよ」
ルナサ「冷静だけど熱くはなるからね」
メルラン「姉さんもかっかきてるのねー。じゃ、皆で行くわよー!」
リリカ「いくよー!」
ユキ「と、止めたらぁー!」
マイ「ユキーっ! 無茶するんじゃないよぉー!」
小悪魔「危なくなる前に逃げるんだー!」
ジャック「私はー!?」
メリー「アンタは逃げちゃいかんでしょー!」
リリカ「Weぃいいいいいい!」
メルラン「Areあああああああ!」
ルナサ「PrismRiverあああああああああっ!」
魅魔「な、ナマ声でこの音量かいっ!?」
メリー「そもそも歌うって騒霊として正しいのかしら……」
ジャック「ぎにゃー! 逃 げ る !」
小悪魔「こらぁーっ!?」
ジャック「ポストは逃げない!」
メリー「ポストさまさまね……」
毛玉2「っておでだすかー!?」
敵妖精「雑魚相手なら負けない!」
ルナサ「結界中だし、悪いけどボールは貰うよ!」
毛玉2「だわわわわわわわっ!?」
ユキ「がんばれ毛玉さーん!」
毛玉2「……がんばれと言われてがんばらない奴はぁっ!」
毛玉2「居ないのと同じだすうううううううっ!」
敵妖精「なにィ!?」
ルナサ「競り負けたっ!?」
メリー「おおおお!」
魅魔「よくやったよ!」
敵妖精「名無しのくせにここまで吹き飛ばすとは……っ!」
リリーW「(ボールは貰う!)」
敵妖精「んなぁっ!?」
リリーW「(ぶいっ!)」
小悪魔「なんだかチームの雰囲気が変わった?」
敵妖精「しかし、まだ姉妹はPA内……前線に出せば!」
ルーミア「そうはさせないのかー!」
敵妖精「な、暗っ!?」
ルーミア「いただいたのかー!」
マイ「ボールが来たけど、ここはキャプテン!」
魅魔「おや、今日はそういえばまだやってないねえ!」
メリー「あー!」
小悪魔「とりあえず三姉妹! あんたらも伏せなさい!」
リリカ「敵の指図を……って何!?」
メルラン「こ、この振動は……エネルギーそのもの!?」
ルナサ「いいから二人とも伏せるんだ!」
魅魔「究極奥義ぃいいいいいいい!」
魅魔「トワイライトぉおおおおおおおお! すぱあああああああぁあぁぁぁあああっく!」
敵リリーW「(ぎにゃー!)」
敵GK「これは……無理無理無理無理ィ!?」
魅魔「よしっ!」
メリー「いや、ほんとあんためちゃくちゃよ……」
マイ「うわ、クレーターになってる」
妖夢「ううむ……量もさるほどながら、制御できるそのセンスに脱帽です」
小悪魔「最強の悪霊は伊達じゃないね」
魅魔「ふふ、よせやい、照れるじゃないか」
リリカ「今の何……」
メルラン「さあ……高エネルギー体としか……」
ルナサ「あれが本当の彼女の力。ま、私たちとはランクが違うってこと」
リリカ「悔しいけど、それは認めざるを得ないね……」
リリカ「都合により三段活用!」
ルナサ「中継!」
メルラン「発射!」
マイ「えええええ!? ……いや、届かないをスキップされたのはよかったけどさ」
メリー「いや、これまでの撮ったSSがどれも三姉妹だったからいっそ簡略化しただけなんだけど……」
玄爺「減衰がやっとですぞー」
ユキ「うう……本当に私ってDF務まってるのかな……」
マイ「ユキは立派にやってるわ。後ろがだめなだけ」
ジャック「うるさいな!」
小悪魔「じゃあ止めてみなさいな」
ジャック「言われなくてもー!」
魅魔「あ」
メリー「あ」
ジャック「アーッ!」
小悪魔「流石オチ担当ね。帰っていいよ」
ジャック「だからオチ担当はやなんですってば!」
小悪魔「どええええええ!?」
蓮子「試合終了ー!」
メリー「てかジャックのセービング率って今いくらくらいだっけ?」
魅魔「ポストも含めれば8割はあるんじゃない?」
小悪魔「……絶対何か違うモノよ、あれは」
ジャック「素直にすごいって認めてくださいよ!」
マイ「はいはいすごいすごい」
ジャック「……いえ、棒読みするくらいなら言われないほうがいいです」
MVP:ポスト神
敢闘賞:いつもながらマイユキ
技能賞:前半は調子悪かったが相変わらず強いぞ魅魔
ムカつく奴で賞:メルラン。頼むからヒノは……
裏MVP:デヘタレ
ジャック「……」
メリー「MVPはもはや人じゃないのね……」
デヘタレ「もう嫌だこの生活……」
カナ「え!? 出番終わり!?」
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