4月27日
(日曜日)
ニセコのとほ宿「アン○シャス」(以下アンビと略す)のツアーに合流。総勢13名。
新見温泉に車を置き、いざ目国内(めくんない)岳へ。
最初は未開通の道に沿って登る。途中から林の中を歩く。

スーパーかんじきが大活躍。ずんずんいける。これは良い!
かなりの斜度があり、トラバースがきつい。
林を抜けると森林限界。風がまともに吹きつけてたまらない。

足が音を上げ、特に左足は足の平がしびれ、膝が痛くなる。
初日からこれはきついぜ。

強風に閉口しながらも山頂に到着。

ニセコ連峰が見事。
さあお楽しみの滑降タイム。
村長(宿のオーナー=リーダー)は張り切ってビデオ撮影に良いバーンへみんなを誘導する。
われわれツアーのメンバーは、にわか滑降撮影団体と化す。
撮影開始。私は中回りで降りる。
スプリングスノーで板がもたつく。あらららら思いっきり後傾、何しろ
曲がらない、圧が感じられない。
足の裏の感覚が弱い。
えーい、いつもの調子でイッテマエーっ
後傾でもつっぱっても良いからとにかく板に圧力をかける。
凸凹でコンタクトがなくなる場面が何回もあるが無視。
撮影2本目、一定のターン弧で中ターン。
強く踏んだつもりだが、シュプールをみるとずれずれ。
撮影3本目、最初小回りでいくが中盤からスピードがでてくる。
まあいい、板任せの大きめ中回りに切り替える。
映像はかなりの迫力あるものになった。
そのあとはブナ林の中を、新見温泉へ向かい、のんびり滑り降りる。
ゴールでは雪の壁を見ながら露天風呂。爽やかだが熱い。
温泉上がりの麦酒うまいぜ!
4月28日(月曜日)
今日はワイスホルンスキー場へ。
ここは雪上車が滑降ポイントに連れていってくれる、ちょっと変わったスキー場。
昨日で一時お休みとのことだが村長(アンビのオーナー)が電話で交渉し、
めでたく貸し切り営業となった。
倶知安で買い出しの後、ワイスホルンスキー場へ。
身支度をすませ、板を雪上車に載せ、いざ出発!
雪上車がグオーグオーと大きな音を立てながら動き出す。

音はうるさいが亀のような進み。うーん、まあのんびりいこう。
今日も風がキツイ。きっとニセコのスキー場はリフトが止まっていることだろう。

頂上まで20分ほどかかる。

単純で平坦な滑りやすい斜面。雪質は柔らかめだが荒れてなくてgood。
そしてまさに貸し切りゲレンデ。気分はリゾート。
昼飯は山頂リフト乗り場跡で鍋とジンギスカン。
雪上車で食料とかコンロ食器を運んでもらい、みんなで作る。
私の車中泊用荷物(キャンプ道具)が役に立った。

にわか台所(リフト乗り場の詰め所跡)では鍋ものとかうどんとかを作り
外ではジンギスカン。
人数が多いのでどちらも出来上がると直ぐになくなる。
ニセコワインも旨い。
さんざん飲んで食ったら後片づけをして、雪上車の待つ麓まで滑りおり、また頂上へ。
今度は尾根沿いを滑る。
尾根をすこし外れるとクラフトしている。後半は林の中。なかなか楽しい。

アンヌプリの北側がよく見える。通称「北斜面」が、これでもかと誘っている。
今回一度は行ってみたいものだ。
4月29日(火曜日)
さて今晩から次の宿へ移動、ニ○コ高原YH(プーハウス)へ。
ここは私が年末年始いつもお世話になっている宿。
本日の泊まり客は私一人だけ。GWはどこの宿もガラガラらしい。

廃校を引き取ってYHにしている。

夕食は家庭料理のよう。宿泊客は私一人だけなのに美味しい食事を作ってくれた。
昨日までのアンビの賑やかさとは対照的な静けさがただよう。
安心したら今までの疲れがどっと襲ってきた。おやすみなさい。
4月30日(水曜日)
雨音で目が覚める。今日はオフ日にして日本海側の岩内へ。

寿司屋にはいると、ガスの
湯沸かし器から茶こし経由で湯飲みにお茶を入れている。
それはチョット…
しゃりの温度は良いが水っぽい。うーむ…
とはいえウニはボリュームを感じられて旨かった。ホタテもいいね。
やりいかの刺身こりこり。一人で食べるには多かった。
岩内スキー場手前の年金セ○ターで温泉へ。
積丹半島とその山並みとか岩内湾とか岩内の町が見えて景色がとても良い。
泉質も良い。設備も良い。おすすめ。
5月1日(木曜日)
夜の内にうっすらと雪がつもっていた。
アンヌプリスキー場へ。天気良い。
湿雪(新雪)がソールにひっつく。雪に気づかれないよう、圧をかけず、そーと安全に降りる。反則技だ。
山頂リフトを降り、板を外して担ぎ上げする。スキーウエアなので暑い。
20分ほどで山頂に着く。風が強い。

羊蹄山が見える。まるで噴火しているみたい。

羊蹄山の反対側にはワイスホルンとスキー場が見える。

樹氷の向こうはワイスホルンから見えた北斜面が待っている。ニセコ連峰が見事。
北斜面を滑りたいが一人で行く度胸はない。あきらめてゲレンデへ戻る。
ゲレンデでアンビの連泊者らを見つけた。もう恐くない、
彼らと共に再度山頂へゆき今度こそ北斜面へ。
雪面が堅い!表面の柔らかい雪は風でとばされている。
こけた。楽しくない。クレパスを心配して早めにトラバース。つまらん。
数年前に滑ったときは適度な柔らかさで楽しかったのに。
ここでアンヌプリの北斜面について簡単に説明。
ニセコアンヌプリの東南側(つまり羊諦山側)はスキー場で有名だが、
その一方で、北側および西側(つまり五色温泉側)は手つかずのままになっている。
山頂を挟んでゲレンデと反対側の北側には、
急だがフラットな大斜面(=北斜面)が存在している。
この北斜面を滑り降り、南へトラバースすると五色温泉がある。
五色温泉でゆっくりしたら少し担いでアンヌプリスキー場へ戻ることができる。
ここはバックカントリースキーヤーには有名なコース。
なお、遭難の恐れがあるので、天候の良いときに必ず状況を良く知った人と行くべ
き。
今晩から、とほ宿「旅○語」へ移動。
いかにも北海道の旅人宿、という雰囲気。
年輩の常連さんとお話しすると、連泊してテレマークでニセコの山の中を滑っているとか。
山の中はつぼ足でも大丈夫とのこと、今日つぼ足で登ったとか言ってる。
北斜面とかイワオヌプリなど、バックカントリー系の話しがオーナーからもスッとでてくる。
お、この宿おもしろそうだぞ、との印象を受ける。
洗濯物の乾燥機はガスで強力。8分で100円。200円でほとんど乾く。これは良い!
旅○語のメシもGOOD。ちいさな七輪に網をのせて焼き肉。部屋中に煙がもうもう。
イカめしを油で揚げた美味しい料理も。
とても食べきれない量だと噂で聞いていたが、どうやら毎日残るので出す量を減らしたらしい。それでも腹いっぱいで幸せ。
5月2日(金曜日)
昨夜の飲み会でニトヌプリ行きましょう、とかいってたのでそのつもりでいたら、
常連さんは先に出ているし、オーナーは午前中用事があって昼から行く、とかで、
不本意ながら単独で向かうことにする。
天気は快晴。
車を走らせ五色温泉へ。更に冬季通行止め地点まで車を進める。既に2台駐車してある。一台は先行した常連さんの車。
スキーブーツを履き、雪原にのりだす。一人となると気が引き締まる。
先行者の足跡やテレマークのシュプールが心強い。
右手にイワオヌプリを見ながらニトヌプリへ向かう。
ニトヌプリの手前は一度落ち込んでおり、そして急斜面が待っていた。
えっちらほっちら、その急斜面を歩く。
風が強い。ザックに縛り付けたスキー板が風を受けて横にぶっ飛ばされそうになる。
何度も立ち止まり風に耐える。
ウインドブレーカ代わりの合羽がバタバタなびいて体力を奪っていく。
ザックの紐が何度も顔に当たる。うっとおしい!
やっとのことで急斜面を登り切る。
ニトヌプリは双頭の山(鹿島槍みたいなもの?)まず右側のピークへ。

風がきつい。山頂まで直ぐにいけたが、更に風が強く立っていられない。
もうひとつのピークへ行こうと板をザックにくくりつけたが風が強くて板を揺さぶられ、
上側の紐が直ぐにゆるんでしまう。
板を背負うのはあきらめ、手で持ってもうひとつのピークへ。
山頂の立て札とかが何もない。
地図を見ると、どうやら先ほどの右側(日本海側)のピークのが標高が高いらしい。
サブピークは木立があり風があたらず、良い具合に雪が絨毯のように広がっている。
ここで昼飯にしよう。
缶麦酒を雪に埋め、人差し指でクルクル回して冷やし、ぐびーっ、
旨いぞ。
サブピークからイワオヌプリ、アンヌプリが見える。
ニトヌプリを滑降。シュプールをパチリ。
小山を回り込む。だいぶ歩くのに慣れてきた。
大きなクレパスに気を付けながら滑り降りる。これもシュプールをパチリ。

今の滑りでは満足できなかったのでイワオヌプリも滑ることにし、登り始める。
が、またしても凄い風。つらい。たまらん。何度もやめようか、と思うが我慢してやっと雪の上限に到着。
ついでだから頂上の火口を見にいく。
斜面を滑り降りる。が強風と湿雪で板が滑らない。
不完全燃焼のまま斜面が終わる。
この風では何度やっても満足できないだろう。あきらめて雪原をヒタヒタ歩いて、車に戻る。
今回の旅行は終始強風に悩まされっぱなしだ。
五色温泉に浸かり疲れをとる。くたびれた。
明日の早朝は小樽へ行き新潟行きフェリーに乗る。
ありがとうニセコ、またくるよ。
バックカントリースキーは、
リフトのない自然のままの山を登り、
誰も滑っていない斜面に自分のシュプールを描こう、
といったスキーです。
重たい板を担いでそんな疲れることできるか、っていう声も聞こえてきます。
確かに冬のハイシーズン、リフトがガンガン動いているのにわざわざ歩く気にはなりませんし、
また新雪や深雪は歩くのにとても疲れます。
しかし、仲間でわいわいやったり、ハイキング気分で行くと楽しいものです。
4月後半からはゲレンデで滑るより、
こういったバックカントリーエリアで滑った方が雪質が良くて気持ちよく滑れます。
これまでゲレンデで練習していたのはこの瞬間のためなのだ、と思えるほどです。
春の雪は締まってますのでつぼ足でOKですし、
ぽかぽかした陽気の下を歩くのは気持ちのよいものです。
なによりも自然の中にいるんだな、と実感できます。
板を担ぐなんて、慣れてしまえばどうってことはありません。
バックカントリースキーは白馬、乗鞍、立山など中部圏でも十分愉しめます。
あなたもゲレンデを飛び出して、自分のシュプールを描いてみませんか。
きっと新しい境地に踏み出すことができますよ。
下調べは十分に行い、無謀な行動は控えましょう。
このへんの考え方は登山と同じですね。
私のわがまま記事に、ここまでつき合ってくれてありがとうございます。
今回の旅行では、
ニ○コ高原YHのプーさんと奥さん、
旅○語のオーナーさん、
そしてアンビの村長さんとツアー同行の方々に
たいへん御世話になりました。
この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
来シーズンもゲレンデ、そ
してバックカントリーでお会いしましょう。 シーハイル!