トンネルの霊(大阪府和泉市)
この話は私の友人 T の中学三年の時の話です。
大学生とバンドを組んでいたIは男四人、車で心霊スポットで有名な滝畑ダムへ肝試し感覚で遊びに
行きました。夕方についた一行はダム付近で見つけた廃屋の旅館に足を踏み入れました。
しばらく中を探索したのですがこれと言った物もなく出ようとした時、Iの時計が壊れていることに
気づきました。Iの家は不動産関係の仕事をしていたので割と裕福でした。それもあって、している
時計も某超有名ブランドだったのですが、針が止まってしまった訳でもなく、強い電流が流れたように
一定の場所でピクピクと動いていたそうです。
やがて、そのいわく付のトンネルに向うことになったのですが、夜を待とうとその辺りで時間を
つぶしました。
時刻は深夜0時。そのトンネルへ向いました。トンネルは途中で折れ曲がり、曲がった所でアスファル
トから砂利道になっていて、上部の蛍光灯も消えていて、真の闇になっていました。(これは筆者が
行った時の経験でアスファルトから砂利道になるのはダム方向から行った場合で、電気も0時で消える
らしいのです。)砂利道になったところで車を停め、しばらく話していましたが何気に黙った時、
そこは水を打ったように静かでした。しばらく沈黙があった後、一人が「なんか聞こえる!」と
叫びました。「ジャリ・・ジャリ・・・」何者かが砂利の上を歩いて、それも少しずつ近づいている
ようでした。「なんか分からんけど、ヤバイ!車出せ!!」もう一人が叫ぶと運転手は急いで
エンジンをかけました。しかしエンジンは情けない音を立てるばかりで一向にかかりません。
Iはその時のことを本当の恐怖ドラマや漫画のようやったと言います。ルームランプを点け外を見よう
とするものの窓は鏡の様になり自分達の顔が映るばかりです。「ガチャ!ガチャ!」足音がやんだと
思うと、今度はドアを無理に開けようとしだしました。車内は半狂乱になってしまい、とにかく
エンジンをかけると奇跡的にかかり、何とかそこから脱出し、蛇行する山道をそれも奇跡的な運転で
何とか明かりの燈った場所まで行き、そこの路肩に車を停めることが出来ました。
そこで助手席に座っていたIが「ま・・・前・・・」全員がフロントガラスを見ると
そこには子供ぐらいの大きさの血の手形が斜めに触ったようにべったりと付いていたのでした。
それから数年たち、車の持ち主だった人は大事故を起こし亡くなったそうです。車は大破せず、
売りに出されたと言われています。
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