3-4.コンパイルと配布


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fwdファイルについて

はじめに

dataフォルダの中のテキストファイルの暗号化、画像や音声のパック化ができます。
この操作をすると、Famous Writerと同じ階層(同じフォルダ内)に、src.fwdとarc.fwdという2個のファイルが出来るので、それを配布用に使います。
Famous Writerでは、この2つのfwdファイルを作る作業を、便宜上「コンパイル」と呼びます。

src.fwdについて

命令やテキストが書かれたテキストファイルの情報が入っているファイルです。
正確に言うと、(ヘッダ行が書かれた全ての)テキストファイルを、Famous Writerが動作しやすい形態のバイトコードにコンパイルして、ひとつのファイルにまとめております。

単なるバイトコードなので、強固な暗号化が施されてるわけではありませんが、そのままテキストエディタなどで中身を見られても、元の内容はわからないので、便宜上「暗号化」と呼んでます。
また、バイトコードなので、元のテキストファイルへは、作者でも復号できません。
従って、オリジナルのdataフォルダは、定期的にバックアップを取るなどして慎重に扱ってください。

arc.fwdについて

画像、サウンドなど、テキスト以外のファイルをひとまとめにしたものです。
こちらは簡単な暗号化が施されます。
なお、内部での処理順は、src.fwdをコンパイル後にarc.fwdを作成するのですが、src.fwdの作業中に使われてるファイルをチェックするので、dataフォルダには無駄なファイルがあっても無視されます。

2種類のファイルになっている理由

このように、dataフォルダを2つのファイルに分けて書き出すのは、後日、誤字脱字の修正や、変数や条件文のバグを取った場合に、src.fwdだけで再配布できるようになってます。
また、不具合が出た場合にも、Famous Writer自体に問題がなければシナリオファイルが原因のケースがほとんどなので、その修正・再配布の際にもこの仕様が生きてきます。
画像やサウンドは、サイズも大きいですしね。

なお、現在のバージョンでは、src.fwd/arc.fwdのいずれかが、2ギガバイト以上になった場合の動作は保証しておりません。
それ以上のファイルも書き出せてしまいますが、読み出すことができないと思います。
将来のバージョンで、分割して書き出せるようになる予定です。

src.fwdとarc.fwdの権利関係について

当然のことながら、作成したarc.fwdやsrc.fwdの権利は、そのゲームの開発者と関係者(例:素材利用の際の素材の権利者など)に属し、ソフト作者としてのMing.には一切の権利がないものといたします。
それらのファイルには、Famous Writerが自動で生成するデータも含まれますが、Ming.はその権利を放棄いたします(もっとも、その手のデータは単なる情報なので、著作物とは言えないと思いますけど)。

逆に申し上げますと、権利関係をややこしくしたくないんで、今後ともデータをアプリケーションに含めてコンパイルできるような仕様にはいたしません。 データは開発者各位、Famous WriterのプログラムについてはMing.ということでひとつ。

ただし、バグを取るためなどの理由で、権利者の方から明示的にMing.宛に送っていただいたときは、Ming.に対し解析やリバースエンジニアリングに必要な権利を与えたこととします。
さすがに中を見ることが出来ないと、やりようがない場合が多くございますので、ご了承のほどお願い申し上げます。
その場合、Ming.に守秘義務があることは堅くお約束いたします。

コンパイルの方法

ハードディスクの容量について

src.fwd、arc.fwdともに、dataフォルダからデータを「コピー」します。
「コピー」なので、元のファイルはdataフォルダの中に残ります。
従って、コンパイル前には、ハードディスクが十分に空いているかご確認ください。

コンパイル画面を出す

コンパイルするための、具体的な方法をご説明いたします。
まず、コンパイルしたいdataフォルダで、Famous Writerを起動します。
メニューの「ヘルプ」→「dataのコンパイル」を選ぶと、以下のようなコンパイル画面が出ます。
キャンセルボタンで、この画面を閉じることが出来ます。

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すべてコンパイル

「すべてコンパイル(src.fwd + arc.fwd)」は、そのままの意味です。通常はこちらを使ってください。
以下のオプション用がございます。

■コンパイルログを書き出す(奨励):
これにチェックが入ってると、Famous Writerと同じ階層に「compiled.txt」という名前のファイルで、コンパイルログを書き出します。
なお、書き出されるログの文字コードはShift_JISです。

■可能な限りJPEGを軽量化:
これにチェックが入ってると、JPEGファイルに限り、arc.fwdにコピーする際に画質に影響を与えない無駄な情報を取るので、たいていは少しデータサイズが小さくなります。
具体的には、APPマーカ(APP0以外)とCOMマーカを取り除いてコピーしようとします。
たいていのJPEGでは問題がないはずですが、厳密なエラーチェックはしてないんで、壊れてるファイルや、いわゆる「お行儀の悪い」アプリケーションや機器で作ったファイルは、軽量化に失敗したり、arc.fwdから読み出せない可能性がございますので、コンパイル後にテストをお願いします。
なお、作者はAdobe Photoshop 5.5/ImageReady 2.0(共にMac版)で作ったファイルで確認してますが、今のところ問題はありません。

シナリオのみコンパイル

「シナリオのみコンパイル (src.fwd)」は、元のsrc.fwdの情報が必要なので、捨てないでください。
元のsrc.fwdをsrc.bakとリネームしてから、操作を行ってください(src.bakがないと、ボタン自体が機能しませんが)。
内部的には、src.bakから一部のデータを読んで処理し、その情報を新たなsrc.fwdに書き込みます。

fwdファイルで配布する

互換性について

src.fwdも、arc.fwdも、Macintosh/Windowsで、完全に互換性があります。
従って、一度コンパイルしてしまえば、コンパイルしたパソコンと違うOSに対しても、それらをコピーするだけで動作します。
ターゲットとなるOS上で再度コンパイルする必要はなく、プログラム本体だけの差し替えで対応できます。
例えば、Mac OS X上でコンパイルしたsrc.fwd/arc.fwdは、Mac OS 9でもWindowsでも動作します。

ファイル構成の注意

配布の際には、まずFamous Writer本体が必要ですが、ターゲットとなるOSのものを含めてください。
違うOS用の本体を含めても、当然の事ながら動作いたしません。
特に、Windowsでアーカイブやオーサリング等される方は、Mac版は二種類あるのでご注意下さい。Carbon版は現行のMac OS X用、Classic版は古いMac OS用になります。

ゲームのデータ自体は、src.fwdとarc.fwdだけでOKなので、dataフォルダはいりません。
配布物に含めてしまわないよう、ご注意下さい。

また、FmWr.iniを削除して、なおかつsaveフォルダを含める場合はそれが空になってるかご確認下さい。
前者は、開発者の設定やグローバルな変数がそのまま配布先に引き継がれてしまいます。
後者は、開発者のセーブデータがそのまま配布先に引き継がれてしまいます。
もちろん動作には問題ありませんが、間抜けなことになってしまいますので。

以上、まとめつつ、readmeなどを加えますと、下図のような体裁になると思います。

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圧縮について

インターネットで配布する場合、ZIPやLZHで圧縮することが多いかと思います。
申し訳ないんですが、作者はこのあたり明るくないので、他のOS用に圧縮する方法などは、各自検索エンジンを使う等の対応お願いいたします。

ただし、一点だけご注意いただきたいのですが、Mac版の本体はリソースフォークを持っております。
Mac OS以外のOSで圧縮すると、Mac OSがアプリケーションとして認識できなくなる可能性が高くなります。
従って、たとえばWindowsでMac向けに圧縮するなどのケースでは、本体はこのホームページで配布してる圧縮ファイル(dmgまたはsit)のままで含めて配布し、Mac側で別途解凍してもらうようにするとよろしいかと思います。


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