Famous Writerは、文字を表示するだけなら、ほとんど命令を書く必要がありません。
文章が書かれたテキストファイルに1行のみ追加し、設定ファイルにゲーム名や作者名など数行の命令を書くだけです。
ただそれだけの作業で、クリック待ちやテキストレイヤーのクリアなど、ゲームに必要なシステムが実現できるため、生産性の高い開発ができます。
もちろん、Famous Writerの持つ能力を引き出すには、内蔵された沢山の命令を使い分け、仕組みについての理解が必要で、ある程度の努力が必要になります。
この章では、その入口として「使ってみること」に重点を置き、簡単なサンプルを作ってゆきます。
まずは触ってみて、感覚を掴んでいただき、それが習得の足がかりになれば幸いです。
まず、適当な所(デスクトップなど)に、作業フォルダを作ります。
名前は何でも構いませんが、ここでは「My Game」としておきます。ゲーム名などにしておくといいでしょう。
身構えず、普段パソコンをお使いの時にやってるように、気軽に作ってください。
作ったフォルダを開いたら、その中にFamous Writerをコピーします。
さらに「data」という名前のフォルダを作ります。これは必ず半角の英字で「data」としてください。
このdataフォルダの中に、シナリオ(テキスト)や画像や音声ファイルを入れ、ゲームを作ってゆく、という流れになります。
この原則は、どんなゲームを作ろうとも変わらない基本です。覚えておいてください。
早速、dataフォルダに、テキストファイルから入れてゆきましょう。
まずはsetting.txtというファイルが必要ですが、こちらにをひな形を用意いたしましたので、どうぞお使い下さい。
このsetting.txtを、dataフォルダの中にコピーします。
文章を書いたテキストファイルに「scenario.txt」という名前をつけ、コピーします。
これは別に「scenario.txt」ではなく、お好きな名前で構いませんが、チュートリアルということで、とりあえずこのファイル名を使ってください。
これで、Famous Writerを動作させるための、最低限の材料が出揃いました。
なお、ここで作ったdataフォルダは、このマニュアルの、My Game/data.0-1-1にございますので、よろしければご覧下さい。
では、命令を書いてゆくので、テキストエディタでsetting.txtを開いて下さい。
5行目をご覧になっていただくと、
*Game.Title = タイトル;
となっておりますが、これがFamous Writerの命令です。
詳しい事は後ろの章でご説明いたしますので、とりあえず今は、Famous Writerを動かす事を優先とし、先に進みます。
この「*Game.Title」という命令は、ゲームのタイトルをつける命令なので、まずは自分のゲームのものに変更します。
*Game.Title = Famous Writerチュートリアル;
続いて、その下の「*Game.Author」ですが、これはゲームの作者名なので、ご自分のお名前やサークル名などを書きます。
ここでは作者Ming.の名前を書いておきます。
*Game.Author = Ming.;
それから、下から二行目。「*Define.StartScenario」は、先ほど配置してもらった、文章を書いたテキストファイル「scenario.txt」を書きます。
*Define.StartScenario = scenario.txt;
ここまでやると、テキストファイルは以下のようになってるかと思います。
都合3行を書き換えただけですが、たったこれだけで、setting.txtの準備は完了です。

次に、scenario.txtを開きます。
この時、テキストの文字コードをご確認ください。それにより、この後の作業が若干異なります。
文字コードそのものについては、テキストエディタのマニュアルや、検索エンジンなどをご参照下さい。
テキストの文字コードに応じて、ファイルの冒頭に1行だけ挿入していただきます。
Shift_JISなら「FmWrPlin________」、Unicode(UTF-8)なら「FmWrUTF8________」と書き加えます(コピー&ペーストでよろしいかと)。
テキストファイルは、これだけで終わりです。
ここで作ったdataフォルダは、このマニュアルの、My Game/data.0-1-2にございますので、よろしければご覧下さい。
これで全ての準備が整いましたので、Famous Writerを起動して試してみます。
scenario.txtの文章が表示されましたでしょうか。
改行ごとにクリック待ちしますので、クリックするか(Windowsなど2ボタン以上のマウスをお使いの方は左クリック)、キーボードのreturnまたはenterキーで読み進めて、動作を確認してください。
また、読み返し(バックログ)は、Macintoshはdeleteキー、WindowsはBackSpaceキーでできます。
scenario.txtに1行書いただけで、すぐに一通りの機能が使えます。
さらに、アバウトボックスを開いてみます。
Mac OSの方はアプリケーションメニューから、Mac OS 9以下の方はアップルメニューから、「(ゲーム名)について..」を開いてください。
Windowsの方は、メニューバーから「ヘルプ(H)」→「バージョン情報(A)」を開いてください。
このあたりの操作は、他の一般的なソフトウェアと同じなので、迷うことはないと思います。
先ほどsetting.txtで書き換えたゲームのタイトルと、作者名が表示されております。

ところで、scenario.txtの文章を最後まで読むと、エラーが出て終わります。
このエラーは深刻なものではないので、放置しておいても構わないのですが、気持ち悪い方もいらっしゃるかと思います。
そこで、明示的にFamous Writerを終了させておくと、このエラーが出なくなります。
テキストの最後に以下の命令を書き加えます。
&End;
なお、この命令は、上の説明のとおり、Famous Writerを終了させます。
ここではチュートリアルの都合上、使っているだけで、テキストファイルに必ず必要というものではございません。お間違えのないようお願いいたします。

このように命令を書くことで、いろんな動作をする楽しさを感じていただけると幸いです。
それを味わっていただけたなら、きっと今後も楽しく使ってゆけることでしょう。
また、ここで作ったdataフォルダは、このマニュアルの、My Game/data.0-1-3にございますので、よろしければご覧下さい。
細かくやってたため、少し長くなりましたが、このページの要点は以下の通りです。